「外資系に転職したいけれど、英語が苦手」「TOEICは何点あれば応募できるの?」と迷っていませんか。
外資系企業で必要な英語力は、応募する職種、配属先、英語を使う相手と業務によって変わります。日本語での顧客対応が中心の仕事と、海外の顧客と英語で交渉する仕事では、準備すべきことも違います。
まず確認したいのは、求人の応募条件と、「その仕事で英語を使って何をするのか」です。TOEICの目標点だけを決める前に、今の自分に足りない力を具体的にしましょう。
私は外資系企業で20年以上働き、英語を使う職場での仕事や採用面接を経験してきました。この記事では、その経験を踏まえて、応募前の確認、入社後に困りやすい場面、学習方法の選び方を紹介します。経歴はしまろんパパのプロフィールにまとめています。
英語が不安な人が、先に確認する3つのこと
- 求人の英語要件は「必須」か「歓迎」か。点数や実務経験の指定はあるか
- メール・会議・顧客対応など、どの業務で英語を使うか
- 応募までに補う力と、入社後も継続して伸ばす力は何か
学習方法を決められずに止まっている方は、後半の独学・オンライン英会話・コーチングの選び方も参考にしてください。
外資系企業に必要な英語力は、担当する業務から考える
「外資系だから英語が必須」「日本人が多いから英語はいらない」と、会社全体の印象だけでは判断できません。同じ企業でも、顧客対応の言語、直属の上司、海外拠点との連携によって必要な英語が変わります。
以下の例を参考に、応募先で実際に必要になる業務を確認してください。
| 英語を使う場面 | 確認したい力 | 応募先に聞くこと |
|---|---|---|
| 資料・社内通知を読む | 業務に関係する内容や、期限・変更点を読み取れるか | どんな資料を、どの程度の頻度で読むか |
| 英文メール・チャット | 依頼内容を理解し、進捗や確認事項を伝えられるか | 相手は社内か顧客か。返信に必要な速さはどの程度か |
| 海外メンバーとの会議 | 要点を聞き取り、自分の担当業務を説明し、質問できるか | 会議の頻度と、自分が発言する範囲はどの程度か |
| 顧客との交渉・提案 | 条件、理由、代替案を説明し、相手の意図を確かめられるか | 一人で対応するか。英語でどこまで判断・調整を担うか |
| 管理職としての報告・調整 | 数字や課題を説明し、予算・人員・方針について話し合えるか | 海外の上司への報告や意思決定の場に、どの程度関わるか |
例えば、国内顧客への営業が日本語中心でも、売上や案件の状況を海外の上司に英語で報告する仕事かもしれません。顧客の言語と社内の言語は、分けて確認しましょう。
業界名や職種名だけで英語力の基準を決めず、「英語で何を任せられるのか」まで確認すると、入社後のギャップを減らす準備ができます。
外資系転職のTOEICは何点が目安?応募先の要件から決めよう

TOEIC700点や800点という数字が気になっても、それだけで応募できる求人の範囲や、仕事で通用するかは決まりません。数値の指定がある場合は、その求人の条件として確認することが先です。
スコアの指定がある求人は「必須・歓迎・同等の英語力」を確認する
例えば「TOEIC700点以上」と書かれていても、必須条件なのか、歓迎条件なのか、「同等の英語力」があれば対象になるのかで判断が変わります。応募書類にスコアを記載する際は、必要に応じて取得時期や証明書の扱いも確認してください。
条件に届いていない場合は、実務経験で代替できるかを採用担当者や転職エージェントに確認しましょう。必須条件を満たしていないことを隠したり、すべての求人で例外が認められると考えたりするのは避けてください。
TOEIC L&Rの点数と、話す・書く力を分けて確認する
IIBCの公式説明によると、TOEIC Listening & Reading Testは「聞く」「読む」の力を測るテストです。
点数は英語力を伝える材料になりますが、自分の職歴を英語で説明できるか、会議で質問できるか、相手に伝わるメールを書けるかは、別に練習して確かめる必要があります。
スコアが高くても話す機会が少なかった人は、発話の練習を増やしましょう。一方、応募条件としてスコアが必要なら、会話練習だけでなく試験に向けた学習も必要です。
スコアの指定がない場合は、英語で行った仕事を具体的に伝える
「ビジネスレベル」「日常会話レベル」といった表現だけでは、どこまでできればよいか分かりにくいことがあります。会議、資料、電話、メールなど、実際の業務に置き換えて確認してください。
自分の経験を伝えるときも、「英語ができます」だけで終わらせず、誰と、どんな内容を、どの程度の頻度でやり取りしたかを整理します。留学経験がある場合も、仕事で使った経験とは分けて説明しましょう。
英語が苦手な人は、応募前にこの5つを確認しよう

英語への不安だけで応募を諦める前に、求人票を読み、分からない部分を具体的に質問してみてください。次の5つを確認すると、必要な準備を絞りやすくなります。
- 応募条件:英語のスコア、実務経験、専門スキルの必須条件
- 日常業務:英語を使う相手、手段、頻度、担当範囲
- 選考:英語面接や英文レジュメの有無、面接で話す内容
- 入社直後:研修、資料、上司とのやり取りで使う言語
- 今後の役割:昇進や担当変更で英語を使う範囲が変わる可能性
質問は、「英語が苦手でも大丈夫ですか?」より、「海外拠点との会議は週に何回ほどあり、私の担当からはどんな報告をする想定ですか?」のように、業務を確認する形にすると具体的な情報を得やすくなります。
英語の使用が限られる求人で、自分の専門性や経験が条件に合っているなら、応募の検討と学習を並行する選択肢があります。一方、英語で顧客対応を任される求人で基本的なやり取りも難しい場合は、先に必要な力を補うか、担当範囲の異なる求人を探す方が現実的です。
英語だけでなく、仕事内容、評価制度、給与、働き方も確認しましょう。「英語を使わない」という理由だけで転職先を決めると、本来の希望から離れてしまうことがあります。
外資系で英語ができずに困りやすい場面と、準備のポイント
私が外資系で働いてきた経験からも、日々の顧客対応だけを見ていると、社内で必要になる英語を見落としがちです。特に確認しておきたいのは、次のような場面です。
海外本社への報告や、追加の説明を求められる場面
普段の仕事が日本語中心でも、案件の状況や追加予算について海外の担当者に説明する場面が出てくることがあります。資料を読む力に加えて、「今どうなっているか」「なぜその対応が必要か」を短く説明する力が必要です。
自分の担当業務について、現状・課題・次の対応を簡単な英語で話す練習をしておきましょう。相手の質問が分からないときには、聞き返しや認識の確認も使います。
全社会議で、業務に関わる変更や方針を聞く場面
英語の発表を聞いて「何となく分かった」で終わらせると、自分に関係する変更や期限を取り違えるかもしれません。会議の目的、決まったこと、自分がすることを確認する習慣をつけましょう。
準備できる場合は、事前の資料に目を通して関連する単語を調べます。会議後に資料や議事録で要点を確かめたり、分からない部分を担当者に質問したりすることも大切です。
仕事の説明はできても、雑談で戸惑う場面
私自身、留学経験があっても、外国人のジョークや雑談の流れに戸惑うことはありました。仕事の話に慣れていることと、あらゆる雑談に対応できることは同じではありません。
相手の話をすべて理解しようと構えるより、聞き取れた内容について短く質問する、自分が説明しやすい話題を用意するところから練習してみてください。ただし、重要な業務上の話を分かったふりで流すことは避けましょう。
役割が変わり、英語での調整が増える場面
担当変更や昇進で、海外の上司への報告、予算の説明、メンバーとの調整が増える場合があります。入社時に必要な英語だけでなく、今後やりたい仕事で必要になる英語も考えておきましょう。
そのために転職が必須というわけではありません。今の職場での役割を広げる、英語を使う業務に挑戦するなど、自分の希望に合わせて準備できます。
英語が苦手な人の転職準備は、弱点と期限を整理することから

応募する仕事の要件が見えてきたら、今できることと、補うことを確認します。以下は、自分の学習課題を整理するための練習例です。
- 読む:英語の求人票を読み、必須条件と担当業務を説明する
- 書く:自分の担当業務や進捗を、短い英文で書く
- 聞く:業務に関係する英語の音声を聞き、要点を日本語で整理する
- 話す:自己紹介や仕事の実績を、原稿を読まずに話してみる
できなかった部分を、「単語が分からない」「内容を理解できない」「言葉が出ない」「日本語でも説明が曖昧」のように分けます。すべてを一度に勉強しようとするより、応募先でよく使う力から取り組みましょう。
面接が近いなら、職歴と志望理由を話す準備を優先する
面接まで数日しかない場合、英語力全体を大きく変えるより、自己紹介、職歴、志望理由を整理して、実際に声に出す準備が中心になります。原稿を作ったあとには、追加質問にも答える練習をしてください。
具体的な手順は、英語面接で話せないときの準備・練習方法にまとめています。面接全体の流れは、外資系企業の英語面接ガイドも参考にしてください。
応募まで時間があるなら、業務で使う英語も練習する
面接の回答だけでなく、進捗報告、依頼、確認など、応募先で使う場面を決めて練習します。毎日の学習時間を決め、聞き取りと発話の両方を続けましょう。
例えば、ある週は短い進捗報告、次の週は追加質問への対応というように、練習する場面を絞る方法があります。「英語を上達させる」だけでなく、「担当業務を説明して、相手の質問に答える」と目標を具体的にしてください。
独学・オンライン英会話・英語コーチングをどう選ぶ?
英語が苦手な人全員に、高額なサービスが必要なわけではありません。自分に必要な支援が、知識の補強、話す機会、学習計画のどれなのかを考えて選びましょう。
| 学習方法 | 検討しやすい人 | 選ぶ前に確認すること |
|---|---|---|
| 独学 | 自分で課題と学習内容を決め、継続できる | 必要な技能を練習できるか。復習や進捗確認の方法があるか |
| オンライン英会話 | 話す機会や、相手からのフィードバックを増やしたい | 仕事・面接など希望する練習に対応するか。予約と費用が合うか |
| 英語コーチング | 何を学ぶべきか分からない、計画や継続に支援が必要 | 課題に合う内容か。学習時間を確保できるか。総費用はいくらか |
面接での受け答えを練習したいだけなら、面接対応のオンライン英会話から検討できます。学習内容や時間の使い方から見直したい場合には、コーチングの相談が選択肢になります。
プログリット:学習課題と計画を整理したい人の候補

プログリットは、英語力の課題や目標に合わせて学習内容を設計し、日々の学習を支援する英語コーチングです。学習方法を決められない、勉強が続かない、転職に向けて計画を立て直したい方の候補になります。
ビジネスで使う英語の習得を目指すコースと、TOEIC L&Rのスコアアップを目指すコースがあります。応募条件のスコアを補いたいのか、会議や報告で使う力を伸ばしたいのかを分けて相談してください。
無料カウンセリングでは、過去の学習や目標の確認、英語力の診断、カリキュラムの提案が案内されています。所要時間は約60分で、相談や申込手続きによっては90分程度になる場合があります。
費用を比較するときは、入会金を含めた総額で確認しましょう。ビジネス英会話コースの公式料金は以下のとおりです。
| 期間 | 総額(税込・入会金込み) |
|---|---|
| 2か月 | 457,600円 |
| 3か月 | 632,500円 |
| 6か月 | 1,190,200円 |
料金は2026年10月1日に公式情報を確認しました。上記には入会金55,000円が含まれます。分割払いを選ぶ場合は、支払回数や手数料を含めた合計も確認してください。
プログラムにはAI英会話アプリ「ディアトーク」が組み込まれています。一方、必要に応じて外部のオンライン英会話を利用する場合は別料金で、公式FAQでは月額約3,500〜10,000円程度と案内されています。人との会話練習をどこで行い、その費用がいくらになるかも確認しましょう。
カウンセリングで確認したいこと
- 応募先で必要な英語と、今の自分に足りない力は何か
- 面接・入社までの期間に、何を優先して学ぶか
- 実際に確保できる学習時間で、どんな計画を立てるか
- 人との会話練習の方法と、追加費用を含めた総額はいくらか
カウンセリングは無料ですが、受講にはまとまった費用がかかります。希望する支援、学習時間、予算が合うかを確かめてから判断してください。転職や、希望する英語力への到達が保証されるサービスではありません。
学習計画の支援に加えて、会話レッスンも受けたいなら
勉強の進め方を相談したいのか、先生と話す機会もまとめて確保したいのか。英語コーチングを選ぶときは、この違いも確認しましょう。トライズとプログリットの比較記事では、会話練習・学習管理・追加費用・仕事との両立を整理しています。
ほかの候補も見たい方は、外資系転職に向けた英語コーチングの比較も参考にしてください。
外資系転職と英語力について、よくある質問
英語ができないと、外資系企業には転職できませんか?
求人ごとに必要な英語力は異なります。日本語中心の業務を検討できる場合もありますが、英語が必須の業務で要件に届かなければ、その差を補う必要があります。応募条件と実際の英語の使用範囲を確認して判断してください。
TOEIC700点未満だと応募しない方がよいですか?
一律に応募を控える必要はありません。希望する求人が何を必須としているかを確認してください。スコアの指定がない場合や歓迎条件の場合もあります。実務経験で代替できるかは、採用担当者などに確認しましょう。
英語面接を通過できれば、入社後の英語も大丈夫ですか?
面接で自分の職歴を説明することと、会議や交渉、日々の業務を英語で進めることは、同じ練習だけで準備できるとは限りません。入社後に使う場面を確認し、面接対策と並行して必要な学習を続けましょう。
英語コーチングに通えば、外資系への転職に有利になりますか?
英語力を補うための学習支援にはなりますが、受講したことだけで採用が決まるわけではありません。応募先で必要な英語、仕事の経験や専門性、選考での説明を合わせて準備してください。
応募先の英語要件を確認し、自分に必要な準備を始めよう
外資系に必要な英語力を考えるときは、求人の条件、実際の業務、今できることを照らし合わせることが出発点です。TOEICの点数と、話す・書く力を分けて確認しましょう。
まずは気になる求人を一つ選び、英語を使う場面と、自分が準備すべきことを書き出してみてください。面接が近い方は回答の整理と会話練習へ。応募まで時間があり、学習計画を立てられずにいる方は、支援サービスの内容と費用を比較してみましょう。
自分に合う学習計画を相談したい方は、プログリットの無料カウンセリングで、希望する仕事、現在の課題、確保できる時間と予算を具体的に伝えてください。
英語テスト・サービス情報の確認先
確認日:2026年10月1日。応募条件は各求人で、受講内容や料金は申込前に公式サイトでご確認ください。


