「英語が苦手だけど外資系企業に入りたい」
「外資の英語面接ってどうやって乗り切ればいいの?」
外資系企業を受けたいけれど、英語面接のハードルが高く迷っている人は多いようです。
面接のゴールは、100人中100人が「合格する事」ですよね。
でも、日本人が英語の面接を受ける場合、何故か「英語を上手く話す事」に置き換わってしまいがちです。
英語が苦手で恐怖心がある為に、「英語を話す事」に目が向いてはいませんか?
聞かれる質問を想定しておき、回答を英語で丸暗記するようでは外資の面接は絶対に受かりません。
面接はあくまで自分の仕事やキャリアの為に行うもので、英語力を披露しにいく場所ではありません。
そこで今回は、英語を普段使っていない人が外資の英語面接を受ける準備や練習をどうやってすべきかについてまとめました。
英語面接でやってしまいがちな間違いや、外資の面接を成功させるテクニックを知りたい方は必見です!
英語面接で失敗する人がやりがちな3つの間違い
まずは、日本人が英語面接で失敗しがちなポイントを3つみていきましょう。
失敗1: 質問に対する回答を丸暗記している
相手の質問を想定して回答を丸暗記をしても、想定した質問がでなければ役には立ちません。
テストで例えるなら、100点中で5点ぐらいしか取れません。頑張って丸暗記して5点取ったとしても、他の95点がボロボロでは面接は確実に落ちます。
そして、面接官の立場からすると、暗記している英語を話しているかどうかはすぐわかります。
自分が頭で考えた言葉は、自然と抑揚をつけたり文節を正しい位置で区切るので、下手でも自然な英語として聞こえます。
一方、丸暗記した言葉は、記憶を掘り出して話してるのもわかるし、絶対自然に聞こえません。
Googleに読ませた様な機械的な変な言葉になってしまうので、面接を受けている人の熱量が採用者側に伝わってこないんです。
失敗2:英語面接の本を買ってきて勉強する
ほぼ無意味だと思った方がいいです。
そんな付け焼刃が役に立つなら、日本人の誰もが英語の面接を怖がりません。
むしろ、英語面接の専門書やDVDなどで勉強した言い回しを何とか使おうと思って、面接で変な事を言ってしまう方が危険です。
言語はそんな簡単に上手くはなりません。
今すぐ面接を受ける予定がないけれど今後外資を目指す方は、ある程度の投資をしてでも英会話スクールに行った方が成功率が上がります。
失敗3:「面接 質問例」などで検索して想定される質問全てに備える
面接での質問をある程度想定しておく事は準備としてはいいと思います。
ただし、10個も20個も質問例をネットなどで調べて回答の準備をするのは、いい方法ではありません。
自分の経歴や志望動機などをちゃんと考えて準備しておくのは大事ですが、それ以上の質問を想定してもキリがありません。
面接官によっては変な質問をしてくる人もいますし、想定される質問例を「勉強」してしまうと、質問された時に「覚えた回答例の中から回答を探す」事に集中してしまい自然な回答が出てきません。
わからない質問は「わからない」と答えて全然問題はないのです。
その1つの質問で合否が左右される事などほとんどありません。
外資の面接を成功させるための3つのポイント
ダメ出しばかりしてきましたが、それではどうしたらいいのでしょうか?
急に英語が上手く話せる様になる訳ではないので、しまろんパパがお勧めする英語面接の対策法をご紹介します。
ポイント1:自分自身について改めて見なおす
どんな質問が来るにしても、殆どの質問は以下の4つであると答えます。
- あなたがこの会社に入ろうと思った動機
- 長所と短所
- 考えているキャリアパス(将来どうなりたいか)
- 一番得意な事
など、基本的には「あなたに関する質問」です。
相手がしてくる質問は事前に想定出来なくても、自分自身の事は自分でわかりますよね。
しかし、考えをまとめておかないと、意外に自分の事って自分でも答えられない事もあります。
自分自身に関する質問に関しては、何を聞かれてもしっかり答えれる様に準備をしておきましょう。
ポイント2:自分の職歴・達成したプロジェクト・知識などをまとめる
①は主に自分自身の内面、性格についてですが、今までの仕事や知識についてもまとめておく必要があります。
面接前にまとめておくべきポイントは以下の4つです。
- 今まで携わったプロジェクトでの自分の役割
- 達成したこと
- 苦労したこと
- そこで学んだこと
ポイント3:英語で伝える練習をする
①と②さえしっかり出来て入れば、基本的には面接の準備は十分だと思います。
その他来るかもしれない意味の分からない質問(あなたを動物に例えると何だと思いますか?など)については、想定してもキリがないので、失礼にならない程度に答えて、すっぱり諦めましょう。
さて、ここでの問題は、①と②でしっかり準備した事を、英語で伝える事です。
丸暗記をするのは前述した通りお勧めしないですが、考えたことを英語にする練習は必ずしておくようにしましょう。
マンツーマンで面接対策をしてくれる転職エージェントも多いので、不安な方は利用してみるとよいでしょう。
英語面接における3つの対策
英語面接をうまく乗り切りたいのなら、練習あるのみです。
英語面接での準備や練習にあたっての対策ポイントを以下まとめました。
対策1:細かい事は気にしない
面接対策を紹介しているサイトによっては、”I want to” じゃなくて “I would like to” にした方がいい!とか、時制には注意しろ!と書いていたりしますよね。
でも正直、英語面接を受けた事がない日本人が想像で適当に書いてるとしか思えません。
外国人の面接官は、日本人相手にそんな細かい事を絶対気にしません。
しまろんパパが面接官になることもありますが、「この人、I want toって言った! I would likeじゃなくて失礼だ!落としてやろう」なんて思うことは100%ないです。
そんな事はどうだっていいのです。語彙力もイディオムも、我々の持っている武器は少ないのです。
自分が持っている武器を自分で制限したら、更に不利になってしまいます。そんな事より、しっかりした内容を伝える事の方が100倍大事です。
繰り返しになりますが、面接を受ける最終目的は合格する事です。「キレイな英語を話に行く」訳ではないのです。
Went を Go と言ってしまった所で合否には影響しません。「まずは伝える」事に集中してください。
対策2:自分の言葉で何かしながらしゃべってみよう
英語面接の練習は、暗記をする為にやる訳ではありません。
お風呂に入りながら、お皿を洗いながらでもいいので、自分が日本語で考えている内容を、英語で話してみる様にしましょう。
その際、わからない単語があれば調べてください。ただし、以下のことに気を付けてください。
例えば、(営業の話などで)「私たちは有利な(不利な)立場にいた」と言いたいとして、「有利/不利な立場にいる」が分からなくても、なるべくウェブサイトで「英語 有利 立場 言い方」などで調べるのは止めましょう。
例えば不利なら「on the back foot」とか出てくるのでしょうが、キリがありません。
実際の面接で緊張している時には、緊張から頭が真っ白になって「今自分が知っている言葉」しか出てきません。
なるべく今自分が知ってる言葉を駆使して伝えられる様にしてください。
上記の例なら、分からなければ「we are good/bad position to the client」でもいいのです。
時制も文法も何も正しくはありませんが、何となく意味は伝わるはずです。
正しい英語は、面接後に英会話教室に行って学びましょう。
対策3:オンライン英会話、英会話スクール、なんでもいいので英語になれる
普段英語を話してない人が急に英語面接を受けるのはハードルが高すぎます。
オンライン英会話、英会話スクール、どれを選んでも大丈夫なので、少しでも英語に慣れる様に発話する場を作ってください。
ともかく大事なのは「瞬発的に英語を話す」練習をする事です。
殆どの日本人は、単語を知っていても発話する機会が少ないため、とっさに英語を話すことができません。
これは慣れるしかありません。
上記の対策2も含め、英語面接の前に、英語を話す機会をできるだけたくさん作るようにしましょう。
英語面接で面接官に好印象を与えるための伝え方のポイント
英語が苦手な日本人。英語も下手で、言ってる内容もダメでは面接で受かる要素がありません。
英語が下手なら、せめて外国人面接官が「いいじゃないか」と思う内容を伝えましょう。
これにはある程度のコツ、つまり英語面接に適した「回答の仕方」を知っておくことが大切です。
具体的には、以下の3つを気を付けるようにしましょう。
- 簡潔に
- 具体的に
- ネガティブな事は言わない
さらに詳しく、面接を受けるに当たり気を付けるべきことについて見ていきましょう。
ポイント1:簡潔に答える
とにかく質問に対して簡潔に答えてください。
気を付けるポイントは2つです。
結論から言う
日本や日本語は、礼儀を重んじる傾向からか、意味のない(我々日本人からしたら意味はありますが)挨拶や文面が多いです。
「お世話になっております」「お疲れ様です」「宜しくお願い致します」などですね。
英語でも、hope all is well や Regards など訳そうと思えば訳せるのかも知れませんが、日本ほど毎回使いません。
この事から分かる通り、日本語でのやり取りは、自然と本題に行く前に枕詞的なやり取りが発生し、外国人からすると「さっさと本題に行け」となる事が多いです。
Thank you for your time もいいですが、挨拶はそれぐらいにして、質問にはまず結論から答える様にしましょう。
You know, well, I think, はなるべく使わない
「You know」を連発してはいませんか?日本語で言うと「えーと」とかになるのでしょうか。
言葉を探している時に間を持たせる事が出来るので便利と言えば便利なのですが、あまり使いすぎると何が言いたいか分かり辛くなります。
I think や Basically を多用する人も散見されます。
You knowやWellなどと違ってちゃんと意味があり、I thinkなどは自分が言った事を「~と思います」と断言をしないため不安を与えます。
It’s true(それは正しいです) と I think it’s true(それは正しいと思います)だと響きが全然違うのと一緒です。
言葉の出だしに必ず Actually をつける人も多いです。いずれにしても分かり辛くなりますので注意しましょう。
ポイント2: 具体的に
回答がいくら簡潔にまとまっていても、言ってる内容がスッカスカでは意味がありません。
何故面接を受けようと思ったか
→ 御社の魅力にひかれたから(どんな魅力?)
何故今の会社から移ろうと思ったから
→ 自分が描くキャリアを追い求めたかったから(どんなキャリア?)
あなたを採用するメリットは?
→ 明るく楽しい職場を作れます(どうやって?)
これはあくまで例なのですが、いずれにしろ「面接攻略回答集100」のような参考書から、そのまま持ってきた回答を言ってくる人が居ます。
受ける企業や自分自身の事をもう一度見つめ直して、ちゃんと「自分の」意見を「具体的に」回答する様にしましょう。
ポイント3:ネガティブな事は言わない
謙虚な日本人は、例えば「あなたの短所は」などと言う質問に、正直に悪い事を答えてしまったりします。
対日本人との面接では、自分のマイナスの面も正直に話しつつ、そこは認識して注意しているなども伝え、なるべく当たり障りのない回答でまとめる事が多いとは思います。
例えば、「少し要領が悪くて覚えるのに時間がかかるかも知れませんが、その分人一倍努力して追いつきます」などです。
外国人との英語面接の場合は、そもそもネガティブな事は言わない方がいいです。
例えば、短所を聞かれて、上記の日本語の回答をそのまま答えたら、まず間違いなく印象は悪いです。
少し要領が悪くて
→ 非効率と言う言葉が大嫌いな外資
覚えるのに時間がかかる
→ スピードが大事なのに困るんだけど
人一倍努力して追いつきます
→ そこに努力するなら、もっと人が出来ない事に時間使ってよ
結論として「だったら最初から要領よくて仕事覚えるの早い人を採用した方が早い」となるんです。
「短所を乗り越えて頑張ろうとしてるのね!偉い!」と言う日本人的精神論があまり通用しないのが外国人です。
『使える=高給取り』『使えない=クビ』とハッキリしているのが外資系企業です。
わざわざ自分の弱みを自分から正直に言う必要はありません。
「仕事を頑張りすぎてしまう」もNGです。
今の短所の回答の良い例として「仕事の熱中しすぎて遅くまでやってしまう」など書いてある本やサイトもありますが、外国人相手にはリスクが高い回答だと個人的には思います。
特に外資の場合、日系と違って「遅くまで残る=仕事頑張ってる」にはなりません。
体調管理も上司や会社の大きな責任の一つです。
「熱中しすぎて残業」は、「ただ自己管理が出来ていない人」と思われます。
それで体調を壊して労災にでもなったら、会社も上司も評価が下がります。
どっちが良い悪いでなく、外国人と日本人は「仕事を頑張ってる」という考え方がが全く違うことを覚えておきましょう。
外国人・英語面接でネガティブな印象を与えない答え方のコツ
上記の通り、「ネガティブな事を言ってる様で実は自分をアピール!」のつもりが、本当にネガティブな事に取られてしまう場合があります。
では、ネガティブな事を聞かれた場合(例:あなたの短所)、どのように話せば対外国人の面接で好印象を与えられるのでしょうか。
ネガティブな質問に対するおすすめの回答
【あなたが英語が得意な場合】
「まだ勉強中ですが、英語が苦手です。」
→ 面接官「え! 十分に上手いじゃん!」
【営業職の面接の場合】
「人とすぐ仲良くなって、誰とでも友達になってしまうので、中々自分の時間が作れない」
→面接官「別に人と仲良くなって悪い事ないんじゃない」
【技術系の面接の場合】
「色んな分野に興味があって、色んな本や機器を購入する為、お金がありません」
→ 面接官「好奇心を持って勉強するのはいい事だな」
全く完璧な回答でないのですが、別にいいのです。
「短所はありません」と言うのは乱暴ですし、要するに、適当な回答をしてこの手の質問を避けてる訳です。
真面目に「要領が悪い」とか自分の短所を言ってしまうとー10点になってしまうので、テキトーに避けて±0点を狙いにいきましょう。
外国人との面接での1つのキーポイントは、「アピールだけはしまくるが、ネガティブな事は言わない(避ける)」です。
その他、「今まで苦労した仕事」なども、「~で失敗したから大変だった」や「誰々が~すべきだったのに出来てなかった」などは「何でそこはお前が確認しなかったの?」と余計なツッコミを受けるリスクがあるので避けましょう。
「こんな巨大プロジェクトで大変だったけど、俺が全部解決してやった」ぐらいの態度で臨みましょう。
英語面接は練習あるのみ!ポイントさえおさえれば意外と簡単!
英語面接で、緊張のあまり文法や発音を面接時に気にするのは本当にもったいないです。
しまろんパパの知り合いは、Makeの過去形、Madeを、ずっとMaked と言いまくっていましたが外資系の大企業に受かりました。
英語のレベルは高くなくても、自分の言いたい事を「自信を持って」伝えたから受かったんだと思います。
MakeがMakedだろうが、「こいつは出来るやつだ!」と思わせたら勝ちです。
そして、「こいつは出来るやつ」の基準は、前向きで自信に満ちていて積極的であることだと思います。
日本では美徳とされる、「謙虚に、正直に」では外資では残念ながら受かりません。
「マイナス面は出さない。(ウソにならない程度に)盛っても大丈夫」
これが相手も普通なので、日本人の盛ってるなんて盛ってる内に入りません。
こちらが面接官で、外国人相手の面接となると、とんでもないブチ上げ方する人もいるので、自信を持って盛り盛りで面接に臨んでください!