【注意】外資系企業の成果主義を勘違いすると転職が失敗する理由

※ 当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

外資成果主義
スポンサーリンク

外資系企業といえば成果主義と思っている方は多いと思います。

外資って、仕事で成果さえあげてれば何してもいいんでしょ」そんな風に言われることもありますが、残念ながらそうではありません。

外資系企業はたしかに成果主義ではありますが、間違った認識でいると、入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。

今回は、外資系企業の成果主義で勘違いされがちなポイントや、メリット、デメリットについて詳しく解説します。外資系企業への就職・転職を考えている方は参考にしてみてください。

スポンサーリンク

外資系企業の成果主義でよくある4つの勘違い

まずは、外資系企業の成果主義で勘違いされそうなポイントをご紹介します。

1・仕事さえできれば上司と不仲でもよい

全ての会社で同じ訳ではないと思いますが、一般的に欧米企業では、自分の直属の上司が自分の仕事を評価します。

日系の場合、かなりの役職まで行かないと人事権まで持っていない事が殆どだと思いますが、外資では大体の場合、日系で言う所の係長とかであっても、上司になった立場の人が、それなりの人事権まで与えられる事が多いです。

つまり、人を雇う場合は、直属の上司の意見が一番強く、クビを切る場合も上司次第と言う事になります。

2・個人主義である

外資は個人主義」と言うイメージは、ある意味正しく、ある意味では間違っています。

飲み会がなく、勤怠管理が甘いのは事実ですが、個人で好き勝手仕事して成果を出せばいい訳ではありません。チームワークや協調性、上司との関係は、時に日系企業以上に大事になります。

外資の「個人主義」とは、仕事の成果や責任が「個人にある」事が明確になっている、と言う意味です。遅刻しようが怠けようが、責任を負うのはその個人なので、周りは何も言いません。

一方で、日系企業は集団で仕事を成し遂げ、責任を取るので、和を乱す事に厳しいと思います。

3・日系と外資系の部下に対する評価の仕方

個人的経験ですが、外資系・日系で上司に評価される傾向が変わる気がします。

日系企業の場合
  • 評価される人:   悪目立ちせず、行動にリスクが少なく、集団行動を乱さない
  • 評価されない人:空気を読めない、良くも悪くも目立つ、一人勝手な事をする
外資系企業の場合
  • 評価される人: 自分で考え積極的に行動出来る、しっかりアピール出来る
  • 評価されない人: 自分の意見がない(言えない)、消極的、存在感がない

つまり、日系企業はリスクが低い人が仕事出来る人とみなされ、外資系企業ではリスクが多少あっても目立たないと仕事が出来ないと思われる傾向にあると思います。

4・他人に対する気遣いの仕方

外国人相手には、日本人が持つ「今話しかけたら迷惑かな」的気遣いは不要です。

逆に積極的に話しかけないと、評価が下がる傾向にあります。

「自分の仕事だけ黙々とやってる」はあまり良くありません。なぜなら、存在感がないからです。

上司は自分を評価する立場ですが、助けなくてはいけない立場でもあります。

何回も同じ質問するなどはダメですが「この仕事はこうやると効率的だと思うけど、アドバイスが欲しい」や「この仕事は自分には難しいかも知れないが、是非やらせて欲しい」など、日系ではでしゃばって聞こえる事も、外資では評価の対象になります。

成果主義の3つのメリットとは

外資系企業の成果主義には、どんなメリットがあるのでしょうか。

1・評価されれば個人ベースで昇給する

日系にいて、ある個人の基本給が周り比較して数%も上がる事は稀なのではないでしょうか。

あっても、ボーナスで少し色が付くぐらいだと思います。

特に欧米系の企業では、評価や責任が「個人」でされる為、基本給の上昇率が人によって何%も変わる場合があります

ボーナスも、同じ職種で評価によって全然変わるので、これが成果主義と言われる一番の要因だと思います。

2・年齢に関係なく評価される

評価基準が「あなたが会社にとって有益かどうか」だけなので、年齢は関係ありません。同期入社でも、数年後には何百万と給料が変わってきます。

そもそも欧米系企業では、飲みの席も含め、日系ほど「あいつは今何歳だ」とか、プライバシー系の話題が出て来ない為、誰が何歳だかみんな知りません。

知っても仕方ないし、仕事と関係ないので、興味もないのかも知れません。

3・給与交渉が可能(な会社がある)

外資系企業では、1年に1回翌年の給料とボーナスが発表される場が設けられていますが、当然、納得行かない事もあります。

口で「もっと上げてくれ!」と言っても無視されるだけなので、実現した売上や業務削減時間などを数値化(何%増加、削減など)してアピールし、1%でも給料を上げる様に交渉します。

こういう、自分の成果をアピール出来る場があるのもメリットの一つです。

日本企業ではありえない成果主義の怖いところ

外資系企業の成果主義はメリットだけではありません。デメリットともいえる成果主義の怖いところについても知っておきましょう。

成果が出なければクビになる

当たり前ですが、給料に見合った仕事をしていなければ、どんどん排除されていきます。

最近、何かの記事で「外資は社員ファーストだ」みたいな記事を見ましたが、冗談にも程があります。

「社員を守る」と言う意味での社員ファーストなら、日系の方が1億倍ぐらい社員ファーストです。
前の記事でも書きましたが、外資系の会社は、会社や売上の事しか考えていません。会社に役に立たない社員は去らざるを得ないのです。

「成果を出せばいい」訳でもない

では「仕事で成果あげてりゃいいんだろ」と言うと、そんな事もないです。自分の上司、関係者全員と人間的に仲良くしないと、どんどん孤立していきます

孤立すれば、誰も仕事を頼まなくなり、仕事がなくなっていき、結果上司の評価は下がります

日系では、嫌な奴も、ハラスメント系の人事的問題がない限りその職に居続けられますが、外資では皆が「アイツとは仕事し辛い」と主張し、それに合理性がある場合、クビや評価にモロに直結します。

そういう意味では、外資は高いソフトスキルが求められる職場でもあります。

自分が上司になっても注意!

部下の人事権をにぎる上司の立場でも、安泰というわけではありません。

逆評価制度がある

会社によるのですが、しまろんパパの経験上、多くの会社で、部下が上司を評価する逆評価制度がありました。

上司の立場になった場合、部下は自分に気を遣い始めるのですが、あまり横暴にふるまっていると逆評価でコテンパンにされるので、上司もあまりやり過ぎにはなりません。

ハラスメント系が疑われれば、クビだってあり得ます。

部下が辞めると理由や対策を調査される場合がある

自分の部下が辞めた場合「なぜ部下が辞めるに至ったと思うか」を人事に提出させる会社もあります。

社員が退職後にパワハラで訴え、マスコミに取り上げられたりしたら、会社としても相当な影響を受けます。

少なくとも1年に何人も辞めたり、辞める時にみんなそろって上司への不満を口にしたりする場合は、上司の立場もかなり危うくなると思った方がいいです。

組織変更で立場が逆転する事がよくある

規模が大きい会社になればなるほど、部門統合/整理や買収する/される、などで上司と部下の入れ替わりが激しく行われます。昨日の上司が明日の部下みたいな感じです。

上司はかなりの権限が与えられる事は事実ですが、あまりやり過ぎると、立場が逆になると当然仕返しが待っています。

上司になるとみんな気を遣ってくれますが、天狗にならず、将来の事も考え、良い関係を築く様にしておきましょう。

おわりに

「外資系は成果主義」「個人主義」と聞くとは思いますが、「仕事の責任が個人に帰属する」だけで、自分勝手に仕事していい訳ではなく、協調性も重要な成果主義における評価対象の一つです。

特に外国人が上司の場合、日本人が一番苦手な「積極的に話しかけ、積極的に仕事を取る」事が好まれ、それを成果と考える事が多くあります。

会社によって「成果主義」の成果が何かは変わるとは思いますが、これから外資系企業への就職や転職を考えている方は、なるべくその会社の文化を早く感じとり、貢献出来る様にしましょう。

タイトルとURLをコピーしました